高卒認定を取ると最終学歴は高卒?

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高卒認定は高校を中退した人や、様々な理由により高校に通うことができなかった人が高校を卒業した人と同等以上の学力があると認定する試験制度です。

高認を取得すれば、専門学校、短期大学、大学への受験資格を手に入れる事ができます。

ただし、高認を取得しただけでは履歴書上の最終学歴は中卒となります。正式名称「高等学校卒業程度認定試験」からも分かるように高校卒業資格を認定する制度ではないからです。

高卒はあくまで高等学校を卒業する必要があります。学校教育法では、高卒は下記の条件を満たしている必要があります。

  • 全日制課程の場合の修業年数は3年、定時制課程および通信制課程の場合は3年以上とすること
  • 74単位以上の単位を修得すること

また高等学校学習指導要領で定められた必履修科目(ひつりしゅうかもく)を履修し、各学校で定める教科・科目の履修または単位修得をすること。

高等学校学習指導要領に関してはあなたもご存知のように、近年はゆとり教育になったりとコロコロと学習指導要領が変更されていて分かりにくいですが、必修科目というのは国語、英語、数学を指していて、最近では理数科目に力をいれる方針がとられています。

各学校で定める教科・科目とは、保健体育、芸術、音楽、美術、家庭科目と考えてもらうとイメージしやすいです。

多くの全日制高等学校が100単位近く単位を修得しますし、各学校により必修以外に履修する科目は変わってきます。

高卒認定で合格に必要な単位数

一方、高卒程度認定試験の場合は、選択科目により異なりますが以下の科目を受験した場合の標準単位数は、

  • 英語 → コミュニケーション英語Ⅰで3単位
  • 数学 → 数学Ⅰで3単位
  • 国語 → 国語総合で4単位
  • 世界史B → 4単位
  • 日本史B → 4単位
  • 倫理 → 2単位
  • 政治・経済 → 2単位
  • 化学基礎 → 2単位
  • 生物基礎 → 2単位
  • 地学基礎 → 2単位

合計 28単位になります。これは一番単位数が多くなる組み合わせです。もっとも合格しやすい科目選択をすると合計 20単位になります。

このように高卒と高校卒業程度では修業年数、修得単位が違うのです。

高卒認定を取得して高卒の資格を手にいれる方法、企業の認知度、履歴書の記載方法についてまとめました。

高卒認定を受験して、高卒の資格を手にいれる方法

高校卒業の資格を得るには、定時制や通信制の高校に通う方法があります。

学校教育法で定めらているように3年以上在籍する必要がありますが、高認で合格した科目を認定してくれる定時制、通信制の高校が増えているので74単位以上と決まっている修得単位数を減らすことができます。

学校により認定されるか変わってくるので、資料を請求したり直接学校に問い合わせしてみてください。

高卒認定に合格した場合、就職に有利になるの?

高卒認定は就職に有利になる?

高卒認定のメリットは以前の大検と同様の進学の資格を与えてくれるだけではありません。高校を卒業した人と同等以上の学力があると認定してくれる制度だからです。

文部科学省の調査によると、高卒認定を知っている企業の割合は平成22年度で60.3%にのぼります。平成17年以前の大検(平成13年度で83.4%の認知度)に比べるとまだまだ低いですが毎年認知度が上がっています。

また、採用試験でも企業が高卒と同等であるとしている割合は平成22年度で25.9%あります。高卒として認めない割合1.3%を大幅に上回っています。自治体の場合は、44.9%(平成22年度)が高卒と同等であると認めています。

企業の採用試験での高卒認定の扱いを大検の時代と比較してみると、

  • 平成13年度、大検の認知度は83.4%ですが、高卒と同等であると認められた割合はわずか13.8%でした。
  • 平成22年度、高卒認定の認知度は60.3%ですが、高卒と同等であると認められた割合は25.9%です。

このように比較すると変化が一目で分かります。

大検の時は、認知度は高いですがあくまで大学入学資格検定という名前の通り、大学の入学資格を与えるものでした。

平成17年(2005年)より高等学校卒業認定認定試験(高認)に変更されたことで、進学をしない人にとってもメリットの大きな資格になったといえます。

今後、認知度がさらに上がれば、企業で高卒と同等と認める割合も増えていくと考えられますので就職や転職の際に有利となっていくでしょう。

文部科学省「高等学校卒業程度認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査の結果について」の詳細はこちら→http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/01/__icsFiles/afieldfile/2013/01/23/1330270.pdf

高卒認定を履歴書にどのように書いたら良いの?

履歴書の学歴と資格の欄にそれぞれ記入する方法がおすすめです。

高校を中退された方なら、学歴欄に

◯◯年◯月 ◯◯高等学校 入学

◯◯年◯月 ◯◯高等学校 中途退学

◯◯年◯月 高等学校卒業程度認定試験合格

資格欄に

◯◯年◯月 高等学校卒業程度認定試験合格

このように記入されると良いです。日付は高認合格の結果通知が届く月で良いです。(第一回試験なら8月、第二回試験なら12月)

私は高等学校卒業程度認定(旧 大検) 取得と記入していました。上記で説明したように高卒認定の認知度より以前の大検の方が認知度が高い為、採用担当者の方が分かりやすいと思うからです。

取得としていたのは、ちょっとしたプライドです。高卒の資格は3年間高校に通えば取れますし、高校を卒業するのに試験はありません。一方で、高認は取ろうと決意してある程度頑張って高校卒業と同等以上の学力と認められないと合格できません。

あなたも高認を取得したら、正々堂々と履歴書に記入して下さいね!

高卒以上が条件の求人に応募できる?

求人でよくある高卒以上の条件でも、応募することができますし、高卒の応募者と同等の扱いを受けることができます。

ただし、企業によっては高卒認定が認知されていない場合もあります。また、厳密には中卒ですので、わずかですが高卒と同等と認めていない企業があるのが実情です。

求人に応募する際に大切なこと

採用担当者

私は企業の採用担当者ではないので間違っている部分があると思いますが、就職の面接など採用試験ではあなたがどういう人であるかが試されます。

学歴を重視される企業や業種は数多くありますが、一方で人柄を重視する企業も多く存在します。また、転職の場合は学歴よりも前職での実績が評価されます。

面接では高校を中退した理由や高卒認定を受験した理由が必ずと言って良いほど聞かれます。

その時に、あなたがどのように説明できるかが大切になってきます。

あなたの言葉で素直に伝えることで、採用担当者が感じる評価は大きく変わります。

あなたが「私はこれこれの理由で高校を中退しましたが、この資格を取得して◯◯の仕事をしたいと考え、高卒認定を取りました。」のように意欲的に伝えることができるとしたら採用担当者は好印象を抱くでしょう。

採用担当者は、あなたが入社したらどのように働いてくれるかをイメージしています。この分野で活躍してくれそう、努力する人のようだから会社に大きな価値をもたらしてくれそうといったようにです。

例えば、ともに22歳で正社員を目指して求職活動をしている高卒のAさんと高卒認定を取得したBさんが、インターネットで雑貨を販売している同じ企業に応募したとします。求人の条件は未経験歓迎で高卒以上という条件です。

高卒のAさんは、とりあえず正社員で雇用される事が目的で、面接前にホームページをチェックして、どのような雑貨を扱っているかを調べ、面接にのぞみました。

高卒認定を取得したBさんも、正社員を目指しています。応募した企業で何度も雑貨の購入をしていて以前からお気に入りのショップでした。何度も利用していると欲しい商品を見つけるのに手間がかかるという不満や、こんな商品が欲しいと言った要望がありました。そこでBさんは、私が入社したら商品を見つけやすいようにこのように改善します。こういった商品に需要があるか調査し、商品ラインナップを充実させてお客さんの満足度をあげますという提案資料を作成して、面接にのぞみました。

あなたが採用担当者だったらAさんとBさんのどちらの人と一緒に仕事がしたいですか?

どちらの人の方が企業にとって将来、活躍してくれるとイメージできましたか?

Aさんはごく一般的な求職者の方だと思います。一方、Bさんはごく少数の企業からしたら原石のような可能性を秘めた人材です。

利用者視点(お客さん視点)で不満や要望をピックアップし、私ならこのように改善しますと提案しているのです。

どのような業種の企業においてもお客さんの声がサービスや商品の改善を促し、さらに企業を成長させていきます。

これは、私がバイトしていた居酒屋でも同じです。

居酒屋で働いている時に、人事担当の常連さんがBさんのように提案してくる応募者がいて、即内定を出したことを嬉しそうに話されていたことを覚えています。書類選考の段階で履歴書と職務経歴書にプラスして提案書をA4用紙5枚にまとめていたそうです。すごいボリュームですよね。

多くの応募者は履歴書と職務経歴書、テンプレート通りの志望動機だった中で異彩を放っていたそうです。結果、応募者の多くが大卒だった中で、高校を中退したその方が選ばれたそうです。

企業は転職の場合は特に即戦力を求めていますので、その場合は実績や経験で比較されますが、学歴での比較の場合はあなたの意欲、その仕事に就きたいという情熱が結果に結びつくと考えて良いと思います。

高卒認定を取ったら自信を持って、自分を積極的にアピールしましょう。

 

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